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スポーツ照明基準 15-16(18-19)

概要

  1. ゴルフ場・ゴルフ練習場の照明基準
  1. 15
  2. 16

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コースとの調和付帯設備光 源ゴルフ場は、大きく分けて名門コース、パブリックコース、リゾートコースの3つに分類することができます。照明設計において大切なことは、まずコースがどのジャンルに属しているかどうかの判断と、さらにリンクスコース、林間コースなど、コースレイアウトや地形も考慮に入れておくこと。それらのファクターを十分考えながら、コース特性に調和した設備を導入することが、美しいナイターコースづくりの重要なポイントとなります。広大な面積をもつゴルフ場の照明においては、簡単な操作で、遠隔地から集中監視、集中制御できる照明環境システムが不可欠です。これにより、各ホールごとの照明をキャディマスター室で一括監視できるほか、自家発電設備と組み合わせることにより、異常監視までのトータルコントロールが可能。また、サインシステム、虫害問題なども考慮していく必要も生じてきます。光源は、ゴルフコースならではの芝生の緑を美しく見せる演色性と、経済性における効率の2点から検討する必要があります。LEDは演色性にすぐれ、芝生のグリーンをより鮮やかに浮かび上がらせます。ゴルフ練習場ゴルフ練習場は、一定位置からボールを打ち、ボールの飛んでいく方向や距離を確認し、クラブの振り方やフォームを改善するための施設です。そのため、打席付近はもとより、ボールの飛んでいく空間の明るさとボールの落下地点の明るさを十分に確保し、ムラのない照明にする必要があります。雨天でも練習ができるように、ゴルフ練習場の打席スペースは屋根付きになっていることが多く、LEDによる照明が一般化しています。打席の上に屋根がない場合には、クラブを振りあげた時に、光源がプレイヤーの目に入らない位置に、LED照明器具を設置します。練習場内の照明設計には、鉛直面照度の確保が特に重要です。そのためには、打席の後方から照明を当てる方法が最も効果的で、球筋や飛距離を自然に見ることができます。練習場内のネットを張っている柱に投光器を取り付ける方法もありますが、光源が目に入ってボールが打ちづらくなったり、飛球に明暗がつき、不自然に見えたりする場合があります。場内をボールが飛んでいく状況を確認するためには、100lx前後の鉛直面照度が必要です。そこで、練習場の最先端付近で100lx以上を確保するための、具体的な設計例の条件は、下記の通りです。打席・・・・・・・・・・水平面照度200lx(300∼150lx)練習場内・・・・・・鉛直面照度100lx(150∼75lx)■設計例(200yの場合)照明器具:LEDベースライト(FLR40形×2灯器具相当)20台 保守率M=0.81 H=3.5m■打席・通路の水平面照度分布打席・通路の照度練習場内の照明照度ゴルフ場・ゴルフ練習場の照明基準15単位:lx5m25m150150200照明器具打席通路打席通路単位:lx40y(36.58m)120y(109.73m)40m3001005010301050010010050303040m200y(182.88m)40m50301055照明器具:LED投光器(1/10ビーム角38°)14台+(1/10ビーム角50°)8台 合計22台保守率M=0.83 H=8m
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ティーグラウンドでは、標準水平面照度約100lx程度の均一な照明が必要です。また、ティーアップしたボールがプレイヤーの影で見にくくならないよう、ティーグラウンドの後方より照明し、打ち出されたボールの方向、落下地点などがハッキリ確認できる空間照明も必要となります。フェアウェイの照明フェアウェイにおいてボールは、グリーンに向かって、かなりの高さで打ち上げられることになります。そのボールをとらえるために必要な要素が標準鉛直面照度です。距離感がつかみやすく、アプローチを楽に行うためには、100lx程度が必要とされます。また、ショットするボールを見やすくするために、水平面照度を約70lx程度確保した、均斉度(最小照度/平均照度)も0.4程度に設定するのがポイント。ポール高さについては、13∼15mで、ポールの配置間隔は70∼100mが基本ですが、地形や景観を考慮した上で、最適な位置を選定しなければなりません。なおポールの配置は、一般的に片側配置、千鳥配置、向き合わせ配置があります。コース間に高い樹木がある場合は、千鳥配置か向き合わせ配置が最適ですが、配線費がコストアップします。高い樹木がないフラットコースの場合は、片側配置の方がポールの乱立がなく、配線費をコストダウンできます。ゾーン別照明ホールはティーグラウンド、フェアウェイ、グリーン、ラフなど目的の違った各ゾーンに分かれています。照明計画では、それらのゾーンにふさわしい光が必要とされ、照度、ポール位置・高さなどを十分検討して、快適なプレイ環境をつくりあげていかなければなりません。また、樹木などに似せた擬木ポールや、昼間、ポールを下降し目立たなくさせる伸縮式ポールなど、景観を損なわない配慮や、庭園、池、橋、クラブハウスなどのライトアップ演出も忘れてはならない要素です。ティーグラウンドの照明鉛直面照度100lxグリーンの照明グリーンおよびグリーン回りは、スコアメイクの要となるゾーン。微妙なタッチのショットやパッティングが要求されるだけに、高低差やアンジュレーション、芝目などを、正確に把握できる2方向からの均一な照明、水平面照度200lx程度で、影のできにくい照明が必要になります。もちろん、アプローチなどの際、フェアウェイ方向から見て、光源が視野に入らないことも大切な条件です。プレイヤーから見てまぶしさを感じないこと、打ったボールの落下地点と飛距離が見えること、この2つがラフ・練習場の照明の第一条件です。そのためには、下方配光などの器具で快適な照明づくりをしていかなければなりません。連絡通路は、ホール間を安心して歩けるだけの明るさが確保されれば十分ですが、コース誘導にサイン照明を設置すると、より親切で効果的です。ラフ・練習場・通路の照明ティーグラウンド水平面照度100lxフェアウェイ水平面照度70lxグリーン水平面照度200lxゴルフ場・ゴルフ練習場の照明基準フェアウェイ斜線部…照明塔設置場所15°15°照明柱照明柱グリーン40°40°16

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