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スポーツ照明基準 19-20(22-23)

概要

  1. 屋内プールの照明基準
  2. アイスホッケー・フィギュアスケート用屋内リンクの照明基準
  1. 19
  2. 20

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グレアとは、光源の輝度が競技中や観戦中に目に入ると、見ようとするものが見づらくなったりする現象です。不快グレアは、競技者や観客にとって、視覚的な快適さを妨げる大きな要因となりますが、視線に対する器具の配光、位置、照射方向の設定によって低減することが可能です。アリーナ全体の雰囲気をつくりあげる光色と、物体の色の見え方を左右する演色性は、照明光源のなかで、それぞれ重要な特性のひとつとなります。光色は色温度(K)で示され、色温度が低いほど、暖かい赤味がかかった色のイメージを与え、高くなるほど涼しい青味がかったイメージとなります。一般的には、3000K∼6500Kの範囲であれば問題はありません。演色性については、平均演色評価数Raで表されますが、高度なレベルの試合が行われる屋内施設ほど、色ずれの少ない平均演色評価数の高いランプが求められます。また、テレビジョン撮影ではRa80以上が必要になります。■テレビジョン撮影の光源の色温度と 演色性(JISZ9127)色温度6500∼3000Kの範囲平均演色評価数(Ra)80以上■テレビジョン撮影のための空間照度(JISZ9127)撮影距離空間照度(lx)25m50075m700150m1000屋内プールの照明においていちばん大切なことは、水泳プールに対して適切な照度(明るさ)が保たれることです。この場合の適切な照度は、水泳プールの使用目的によって次の3分類に分けることができます。①公式レベル・・・公式試合、テレビ放送のできる施設②一般的レベル・・・アマチュアチームの試合や練習のための施設③レクリエーションレベル・・・レクリエーションやイベントのための施設照度と均斉度演色性グレア照度対象物(ボールなど)が小さく速い場合は、対象物が断続的に見えてしまうストロボスコピック現象が引き起こされるケースがあります。レクリエーション程度の競技では、競技に支障をきたすことはありませんが、テレビ中継においては顕著に現れることがあります。プールの照明の基本は、水面を明るくして、競技を行いやすく、観戦しやすい照明にすることです。そのためには採光窓や光源が、水面に映り込まないことと、まぶしい光源が、競技者、観客、監視者などへ直接目に入らないようにすることが必要です。光源は、競技が快適に行えるとともに、経済性、維持管理の容易さが重要な選定要素となるので、高効率で光束維持率が良く、寿命の長い、LEDがおすすめです。光 源ストロボスコピック現象照明器具の選定と配置■照度の平均値及び水平面照度の均斉度(JISZ9127)※照度均斉度は、水平面照度の最小値/水平面照度の平均値を示す。競技区分水平面照度平均値(lx)照度均斉度公式競技一般競技レクリエーション750以上0.5以上500以上200以上0.4以上■照明器具の選定照明器具は、投光器、反射笠、またはこれらを箱体に収納した装置とする。その構造は防滴形以上の防水性能を持ち、材質および仕上げは湿度や塩素などへの防護を施したものとする。■照明器具の取付高さ(屋内プールの場合)観客席がある場合観客席がない場合※直接照明方式のサイド配置における照明器具の取付高さは、上図に示す角度を超えた位置とする。※間接照明方式のサイド配置における照明器具の取付高さは、人が容易に触れるおそれのないように、 床面から2.3m以上とする。プールの幅プールの幅30°40°■照明器具の配置照明器具の配置照明器具の配置例断面図平面図サイド配置プールサイド上部の壁又は天井(水面上は避ける。)に照明器具を列状に配置して斜め下方向を照射する。天井側からの保守作業ができない場合。天井側からの保守作業ができる場合。天井面が高拡散反射面の場合。照明器具を天井全体に分散配置する。プールサイドの壁面に照明器具を列状に配置して斜め上方向を照射する。照明方式直接照明方式間接照明方式分散配置サイド配置選定条件屋内プールの照明基準19
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アイスホッケー・フィギュアスケート用屋内リンクの照明基準20グレアとは、光源の輝度が競技中や観戦中に目に入ると、見ようとするものが見づらくなったりする現象です。不快グレアは、競技者や観客にとって、視覚的な快適さを妨げる大きな要因となりますが、視線に対する器具の配光、位置、照射方向の設定によって低減することが可能です。アリーナ全体の雰囲気をつくりあげる光色と、物体の色の見え方を左右する演色性は、照明光源のなかで、それぞれ重要な特性のひとつとなります。光色は色温度(K)で示され、色温度が低いほど、暖かい赤味がかかった色のイメージを与え、高くなるほど涼しい青味がかったイメージとなります。一般的には、3000K∼6500Kの範囲であれば問題はありません。演色性については、平均演色評価数Raで表されますが、高度なレベルの試合が行われる屋内施設ほど、色ずれの少ない平均演色評価数の高い光源が求められます。また、テレビジョン撮影ではRa80以上が必要になります。■テレビジョン撮影の光源の色温度と 演色性(JISZ9127)色温度6500∼3000Kの範囲平均演色評価数(Ra)80以上競技区分平均値(lx)照度均斉度公式競技750以上0.7以上0.6以上一般競技500以上レクリエーション200以上0.5以上■水平面照度の平均値及びその均斉度(JISZ9127)■テレビジョン撮影のための空間照度(JISZ9127)撮影距離空間照度(lx)25m100075m1400150m-アイスホッケー・フィギュアスケート用屋内リンクの照明においていちばん大切なことは、リンクに対して適切な照度(明るさ)が保たれることです。この場合の適切な照度はリンクの使用目的によって次の3分類に分けることができます。①公式レベル・・・公式試合、テレビ放送のできる施設②一般的レベル・・・アマチュアチームの試合や練習のための施設③レクリエーションレベル・・・レクリエーションやイベントのための施設照度と均斉度演色性グレア照度対象物(ボールなど)が小さく速い場合は、対象物が断続的に見えてしまうストロボスコピック現象が引き起こされるケースがあります。レクリエーション程度の競技では、競技に支障をきたすことはありませんが、テレビ中継においては顕著に現れることがあります。アイスホッケー・フィギュアスケート用屋内リンクの照明の基本は、リンクを明るくして、競技を行いやすく観戦しやすい照明にすることです。そのためにはまぶしい光源が、競技者、観客、監視者などへ直接目に入らないようにすることが必要です。ストロボスコピック現象照明器具の選定と配置■分散配置における照明器具の 取付間隔※θは、1/2照度角を示す。■サイド配置における投光器の 取付高さ※間接照明方式のサイド配置にお ける照明器具の取付高さは、床上 2.3m以上とする。照明器具投光器大形の装置直接照明方式■照明器具の選定備考)◎は主に用いるもの、○は必要に応じて用いるものを示す。照明方式照明器具の配置反射笠分散配置◎○◎◎◎○◎○◎◎サイド配置ーー併用配置分散配置分サイド配置分ーー間接照明方式サイド配置ー取付間隔照明器具照明器具単位:m単位:mH=照明器具取付高さH=照明器具取付高さHH1.5リンクの幅30°○○◎○◎○◎○■照明器具の配置照明器具の配置照明器具の配置例断面図平面図サイド配置備考)◎は主に用いるもの、○は必要に応じて用いるものを示す。競技場の両サイドに照明器具を列状に配置する。天井全体に照明器具を分散配置する。分散配置とサイド配置を組み合わせる。競技場の両サイドに照明器具を列状に配置し斜め上方向を照射する。照明方式直接照明方式間接照明方式分散配置サイド配置併用配置テレビジョン撮影を意図しない屋内リンク特にテレビジョン撮影を意図する屋内リンク光源は、競技が快適に行えるとともに、経済性、維持管理の容易さが重要な選定要素となるので、高効率で光束維持率が良く、寿命の長い、LEDがおすすめです。光 源水平面照度

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