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スポーツ照明基準 9-10(12-13)

概要

  1. テニスコートの照明基準
  1. 9
  2. 10

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照度と均斉度光 源照度ストロボスコピック現象テニスは、トッププロであれば時速200kmにもおよぶサーブをはじめとして、ネットをはさんでリターン、グランドストロークなど、つねに速いスピードでボールが繰り出されるスポーツ。つねにボールの行方を瞬時に判断し、機敏に反応する動きが勝敗を決定することになります。それだけに、競技面全体にムラのない照度を得ることが大切な照明条件。とくに、レベルが高くなればなるほど、ボールスピードも速まり、審判のジャッジも含めて、照度によってゲームの流れは大きく左右されることになります。また、競技面の極端な明暗は、ボールが実際より速く感じたり、ライン際の判定が困難になったりと、試合の妨げになる大きな原因となります。だからこそ、照度と均斉度を適切に維持することで、疲労を誘う眼の明暗反応の繰り返しも少なくなり、ゲームが長時間にわたってもプレイヤーは緊張感を持続しつづけることが可能になります。テニスコートの照明では、人の顔やテニスウェアを美しく見せたり、プレイヤーがゲームに集中できるかどうかを優先ポイントにしなければなりません。つまり、光源の選定については、演色性が大切なポイントとなります。テニスは、前後左右から上下まで、あらゆる方向へと飛ぶボールの動きを追って行われるゲームです。そのため、できる限りプレイヤーが光を直視することにより、不快なまぶしさを感じたり、見ようとするものが見えにくくなるという、不快グレアや減能グレアと呼ばれる現象を少なくしなければなりません。特にグレアは、ボールの見え方や視覚的な快適さを妨げる大きな要因となりますが、視線に対する投光器の配光、位置、照射方向の設定によって低減することが可能です。具体的には、ポールの適切な配置とグレアレーティング(GR)が、50以下(レクリエーションは55以下)であれば大きな問題とはなりません。テニスコートに使用する照明器具は、一般的に投光器が使用されますが、光の漏れによる住宅や農作物などコート周辺への悪影響がある場合は、光漏れの少ない専用器具のご使用をおすすめします。交流点灯した場合、高速で動いているボールや選手などが断続的に見えてしまう、ストロボスコピック現象が引き起こされるケースがあります。特に、動きの速いトッププレイヤーのゲームの場合や、テレビ中継において顕著に現われ、ハイビジョン放送ではとくに大きな影響を受けます。■照度と均斉度(JISZ9127)競技区分平均照度(lx)※屋外公式競技500以上一般競技レクリエーション200以上300以上0.5以上注)照度均斉度は、最小照度/平均照度を示す。■照明器具の選定投光器の配光狭角形中角形広角形公式競技レクリエーション備考)◎は主に用いるもの、○は補助的に用いるものを示す。競技区分面数一般競技2面以上1面2面以上1面2面以上1面グレア照明器具の選定照度均斉度0.7以上0.6以上■テレビジョン撮影のための空間照度(JISZ9127)撮影距離25m75m150m空間照度(lx)70010001400テニスコートの照明基準09
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テニスコートの照明器具の設置場所は、照度面積が比較的少ないこと、またグレアを防止するためにベースライン後方は不適切ということもあり、コートの両サイド配置がベストとされます。ただし、連続して多数のコートがある場合には、ベースライン後方のコート間に配置しても、適切な照度が得られます。■照明器具の配置(JISZ9127)(a)1面コート(b)2面コート(c)3面コート(d)4面以上連続するコート●印は照明器具の取付位置4基配置の場合6基配置の場合6基配置の場合6基配置の場合4基配置の場合4基配置の場合単位:m注)テニスコートにおける照明器具取付高さの最下段は、式(1)又は式(2)によって決定する。<公式競技及び一般競技>H1≧7+Ltan25(m)・・・(1)ただし、最低高さは12mとする。<レクリエーション>H2≧3+Ltan25(m)・・・(2)ただし、最低高さは8mとする。単位:m照明範囲の中心公式競技・一般競技レクリエーション照明範囲37H1LH212∼3012∼3010∼1510∼1510∼1510∼1510∼1510∼1512∼30照明器具の配置照明柱テニスコートの照明基準■照明器具の取付高さ(JISZ9127)10

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