大阪市中央区　大槻能楽堂様 2(2)

調光システム納入事例〈ホール〉■建物概要施主／公益財団法人大槻能楽堂所在地／大阪市中央区建築面積／862.48㎡延床面積／1623.37㎡電気工事／株式会社昭電リニューアル／2020年8月 ■大槻能楽堂概要収容人数／448名舞台／幅5.71ｍ、奥行5.73ｍ後座／幅5.71ｍ、奥行2.94ｍ地謡座／幅1.325ｍ、奥行5.73ｍ橋掛り／幅2.50ｍ、長さ10.25ｍ柱高／2.975ｍ天井高／7.95ｍ ■納入機器記憶調光操作卓・パレータスγ調光装置LEDスポットライトLED客席ダウンライトLED客席シームレスボーダーライトアッパーホリゾントライトパナソニック株式会社ライフソリューションズ社ライティング事業部〒571-8686大阪府門真市門真1048 ☎（06）6908-1131（代表）このチラシの記載内容は2021年3月現在のものです。PanasonicCorporation2021 本書からの無断の複製はかたくお断りします。新しいLEDの灯りによって、日本の古の世界観を再現。 これまでの大槻能楽堂は、来場者の方々にとっては少し暗い印象があったかと思います。舞台監督として、もっと明るくしたいという思いがありましたが、元々電気容量が少ない施設でしたので、それを実現するのはLED照明器具しかないという認識でした。ただ、LEDは「生灯り」が出ない印象がありましたので、不安がある中でのリニューアルでした。 器具選定に際しては、パナソニックさんからさまざまなご提案をいただき、現場に器具を持ち込んで何度も試験をさせてもらいました。その結果、舞台の地あかりとなるボーダーライトにはハロゲン照明器具を、前あかり、客席の間接照明やダウンライト、壁面の間接照明にはLED照明器具を採用することになりました。LEDは2700Kの器具を導入することで、ハロゲンの地あかりとうまくミックスされ、調光も色温度もハロゲンのあかりと同調している印象を持てたからでした。 これにより、以前よりも常設で使用する電気容量を抑えることができたので、調整が必要になった際の照明器具の追加や、持ち込みの照明・音響機材等が使えるようになり、貸館しやすい状態になりました。能楽の文化継承はもちろんですが、講演会やクラシックコンサート、結婚式の前撮りなど、さまざまな活用ができる能楽堂を発信していきたいと思っています。 今回のリニューアルによって、能楽堂内は1.7倍ほど明るくなり、空間全体がアンバーで統一感のあるあかりに包まれるようになりました。元々木に囲まれた空間であったこともあり、かつて日本人はこういう色彩の世界観で生きていたのだろうと感じました。そういった意味では、新しい灯りによって日本の古き良き文化の背景、古の世界観を再現できたのではないかと考えています。舞台監督 山中舞様舞台監督・山中舞様能舞台天井と前あかりのLEDスポットライト客席上部のLED間接照明調光室に設置された記憶調光操作卓「パレータスγ」橋掛かりの壁面を照らすLEDの間接照明調光装置入力電源 1φ3W210/105V60Hz入力主幹 BN-MCB3P225AF/225AT調光回路 IL100V20AMCCB2P50AF/30AT×15回路調光回路 IL100V16AMCCB2P50AF/20AT×3回路調光回路 FL100V16AMCCB2P50AF/20AT×2回路直回路 100VMCCB2P50AF/20AT×12回路（ON/OFF）直回路 100VMCCB2P50AF/20AT×12回路直回路 100VMCCB2P50AF/30AT×2回路直回路 100VMCCB3P50AF/50AT×1回路■設備概要調光操作卓パレータスγ 40ch×2段壁リモコンスイッチパネル壁リモコンスイッチ×1式作業灯スイッチパネル作業灯スイッチ×2式■負荷設備ボーダーライト（舞台）ミニハロゲン85W×9灯×1台ミニハロゲン85W×12灯×2台アッパーホリゾントライト（舞台）ミニハロゲン65W×9灯×1台ミニハロゲン65W×12灯×2台ボーダーライト（橋掛かり）ミニハロゲン65W×9灯×6台舞台天上内LED間接照明1．LED客席シームレス（2700K・Ra83）×26台2．LED客席シームレス（2700K・Ra83）×7台DMX/PWM信号変換器（8出力）×1台LEDスポットライト（前あかり）LED1500形平凸スポットライト×6台LED500形平凸スポットライト×2台客席通路LEDダウンライトLED100形客席ダウンライト×9台DMX/PWM信号変換器（4出力）×1台客席LED間接照明LED客席シームレス（2700K・Ra83）×96台いにしえ