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CASE01THEATER/HALL資を継承し、未来を拓く。来を切り拓く音と文化の創造空間として、県民に愛されてきた「倉吉未来中心」。2001年の開館から約20年の時を経て、さらなる未来に向けた改修が行われた。 今回の改修計画では、鳥取県による新しい試みで、先に設計者プロポーザルで選定された㈱A&T建築研究所と、その後に採用機材を決定するために実施されたメーカープロポーザルにより選定されたパナソニックが共同しながら改修設計を推進。最終的には、全体改修設計から分離発注された舞台照明設備改修工事の入札により、施工者として工事を受注し着手している。 この改修では、調光盤函体や配管配線などをできる限り再利用し、地球環境にも配慮しながら、LED機材を積極的に導入した設備内容で再構築。舞台前あかり・主舞台の回路は、調光盤函体を再利用し「直/調光切替内器ユニット」を採用。ライトブリッジ等には柔軟な回路計画ができるよう「移動型調光器」を採用した直電源回路構成に更新した。 「大ホール」において、ボーダー、ホリゾント、音響反射板にLED照明器具を積極的に採用。前あかりは、単色(CT付き)とフルカラーLED、ハロゲンを組み合わせた設備構成で、従来ハロゲン光源の併用と、今後のLED化への移行トレーニングも考慮された。また、機材の高性能化による多チャンネル化対応として、光ケーブルを採用したイーサーネットインフラも構築されている。 「小ホール」では、「省エネ性とカラー演出性能を高める」をコンセプトに改修を計画。学生演劇にも利用されるホールであり、次世代の舞台照明家の育成も含めて、オール・フルカラーLED化が行われ、LEDカラー制御とディマー制御の2つの操作環境を1台に集約した記憶調光操作卓「JASTO」が導入された。また、調光制御盤の位相調光ユニットは、すべて純直化されている。信号はイーサーネットとDMXを採用し、電源についても大ホール同様に単相3線を持込電源盤に追加したことで、より利用しやすい環境に再整備された。さらには、天井反射板ライトを客席側に1列増設し、一般電気工事で更新された客席照明と同様に、すべてがLED化された。 文字通り、未来の中心を担うホールにふさわしい新しいあかりが、地域文化を育くむひと、こと、ものを、末永く支え続けていくのである。未大ホール(主舞台フルカラーLED)大ホール・調光操作卓大ホール音響反射板セット時の大ホール。客席照明はもとより、舞台演出照明も積極的なLED化が推進され、ホールの現在と未来を見据えたリニューアルが行われた。倉吉未来中心Renewal11
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小ホール小ホール小ホール・調光操作卓■建物概要所 在 地/鳥取県倉吉市(倉吉パークスクエア内)施 主/鳥取県延床面積/約21,073㎡階 数/地上4階・地下1階舞台設備設計/株式会社A&T建築研究所舞台照明工事/パナソニックEWエンジニアリング株式会社リニューアル/2022年1月(2020年8月着工~)■施設概要<大ホール>客 席 数/1,503席(1階902席/2階323席/3階278席)舞 台/最大幅45.4m、奥行18.3m (オーケストラピットを仮設舞台にした場合奥行23.8m) 間口18m、高さ9.9~13m<小ホール>客 席 数/最大310席 可動席仕様 可動席307席(14段)、車椅子席3席 平土間仕様 床張り217㎡ 半平土間仕様 可動席189席(8段)、車椅子席3席舞 台/舞台最大幅17.0m 奥行9.5m、間口10.8~12m、高さ7.2~9.4m◦記憶調光操作卓・JASTO-PZ◦調光装置※◦ネットワーク架◦LED客席ダウンライト ◦LED天井反射板ライト◦LEDボーダーライト ◦LEDアッパーホリゾントライト◦LEDロアーホリゾントライト ◦LEDスポットライト◦ハロゲンスポットライト ◦LEDムービングライト※直/調光切換内器ユニットによる再整備納入機器大ホール12
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