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ステージ&エンターテイメントライティング 177-178(178-179)

概要

  1. ステージライティングの基礎知識
  1. 177
  2. 178

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177■組合せ照明1⑲ボーダー、フット、アッパー、ロアー、サス、ステージサイド、シーリング、フロントサイドによる照明⑱にサスペンションライトとステージサイドスポットを加えています。いままでの内で最良ですが、実際では調光により各々の光のバランスをとり、立体感を出します。⑳ロアー#22、サスNo.2#W、ステージサイド下手#35、上手#45、シーリング#38、タッチライト#44情熱的な赤をバックに使ったシーンです。アッパーホリゾントライトを使わずロアーホリゾントライトのみで、調光によりレベルを下げて、押さえた表現を狙っています。全体照明として、シーリングスポットの#38が舞台全体を染めてソフトな表現となっています。ステージサイドスポットには、明るめなオレンジとイエローで柔らかな光の重ね合わせを演出しています。セットのタッチライトには、同じくライトイエローでトーンを統一しています。今回、奥の人物のみ、#Wの単独サスペンションライトを調光して使っていますが、鮮かに浮き上がっており、ドラマティックな演出となっています。⑫ボーダー、フットによる照明両器具とも元来均等な照明を与える器具ですから、舞台上の演技者面や物に対しては影の少ない均等な照明になります。平板な照明を要求される場合、いわゆる面明かりの効果や装置、衣装への均等な照明効果が必要な場合は、見逃せない照明です。ただ、バックの影や明るさ、ハイライトや立体感のなさは物足りなさを感じさせます。⑬ボーダー、フット、アッパー、ロアーによる照明舞台全体が明るく平たんな照明状態が得られ、フットライトによるホリゾント幕への不要な影も解消しています。ただ、舞台全体を眺めた時に、ハイライトがなく見せ場のない照明になりますし、舞台の客席寄りの部分の光が不足しますので注意が必要です。⑭アッパー、ロアーによる照明ホリゾント幕の上部、下部より同一色光による照明をしますと、写真のような均一なバック照明を得ることができ影絵のような効果を得ることが出来ます。また、色光と調光を用いることにより日中・朝焼け・夜・その他の描写など光の変化が自由に再現できます。⑭アッパー、ロアーによる照明(バリエーション1)⑭アッパー、ロアーによる照明(バリエーション2)⑭アッパー、ロアーによる照明(バリエーション3)⑭アッパー、ロアーによる照明(バリエーション4)⑭アッパー、ロアーによる照明(バリエーション5)⑯アッパー#72、ロアー#59+#72、サス#W、#67、ステージサイド#W、タッチライト#57サスペンションライトの#67は、下手斜め上方からベース照明とし全体を明るく演出しています。#Wの単独サスペンションライトは、調光によりレベルを下げてステージサイドスポットとの調和を計っています。色光の中に弱く#Wを混ぜ込み、柔らぎのある雰囲気を演出しています。⑮ボーダー、フット、アッパー、ロアー、サスによる照明⑬の演技者面に、サスペンションスポットライト⑤を加えますと、観客の目を止める位置ができ、舞台全体が生きてきます。しかし、全体に鉛直面照度が不足しがちで、客席から見た演技者の前明かりが少なく、物足りなさを感じさせます。⑱ボーダー、フット、アッパー、ロアー、シーリング、フロントによる照明⑬にシーリングスポットとフロントサイドスポットを加えた照明例です。舞台上の演技者に対しては十分な明るさの照明はできていますが、舞台全体が明るく平たんな照明状態になります。使用時には調光・色光を考慮する必要があります。⑰フットスポットによる照明・下手#57、上手#31
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178設計資料㉔GOBOによる照明(A)エリプソイダルスポットライトにGOBOを挿入することによる演出です。人物やセット・床面にタッチがつき質感に変化が出、ドラマチックな効果を生み出します。・舞台横上方からの照射㉓パーライトのビームによる照明(B)パーライト(VN)床に置き、サスNo.4、地明り#77、フロント#86を使用しています。(B)㉔GOBOによる照明(B)・舞台下手奥上方からの照射㉓パーライトのビームによる照明(C)パーライト(VN)サスペンションライト&床に置き、ステージサイドスポットを使用しています。(C)㉔GOBOによる照明(C)・舞台上手奥上方からの照射㉕GOBOで作る情景演出(A)GOBOを使用することにより、より具体的な状況を演出することが可能です。例えば深夜、家来を連れた二人が某所で密会…(A)夕闇迫る戦場で決意する将軍…(B)幽閉された牢獄で悔恨にふける政治犯…(C)   といったところでしょうか。㉕GOBOで作る情景演出(B)㉕GOBOで作る情景演出(C)バックを大黒幕にしてスモークをたいた状態です。パーライトの強い光線が舞台空間を演出しています。パーライト(VN)、サスペンションライト、ステージサイドスポット、ピンスポットを使用しています。(A)㉓パーライトのビームによる照明(A)㉓と同様にバックを大黒幕にしてスモークをたいた状態です。パーライトの強い光線とは違い柔らかな印象を受けます。GOBOのバックライトにピンスポットを加えた状態で、全身(A)と上半身(B)のサイズの違う2パターンを試しました。ピンスポットの照射面積が小さい方がGOBOによる印象が強く感じられます。㉖GOBOのビームによる照明(A)㉖GOBOのビームによる照明(B)㉕をベースにパーライトを加えて情景を作りました。さまざまな照明器具を組み合わせることにより、さらに幅の広い照明演出が可能になります。㉗パーライトとGOBOの両方を使った情景演出㉑ロアー、サス、シーリング、ステージサイド、センターピン、調光による照明背景をロアーホリゾントライトのみで、しかも、調光により減光し、そのバランスで前明かりのシーリングスポットや、ベース照明のサスペンションライトの明るさを調節し、雰囲気を重視した照明を意図したものです。単独サスペンションライトとステージサイドスポットにより、人物の立体感を表現し、メインとなる登場人物のみを、センターピンスポットライトでフォローした、ドラマチックなライティングです。ロアー#72、アッパーホリゾントライトの#71が全体のブルーの基調となっています。ベース照明は、サスペンションライトの#77で、演技面をエリア照明しています。前明かりを敢えて使わずに、#Wの単独サスペンションライトを調光によりレベル調節することにより、陰影のハッキリとした、強い主張を持ったライティングとなっています。但し、ブルー一色では単調な光の構成となりますので、奥のセットには、ライトグリーンの#57でタッチ照明をし、シンプルながらも、鮮明な演出となっています。㉒アッパー#71、ロアー#72、サス#W、#77、タッチライト#57■組合せ照明2■効果照明

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