トロリーメーション［2024年4月価格改定版］ 3-4(4-5)

トロリーメーション接点伝送器の特長制御信号伝送をフレキシブルにするには…搬送台車の情報伝送を例にとって、その方法をご提案します。工場フレキシブル化のポイントのひとつに制御信号伝送のフレキシブル化があります。わずか2線で256接点もの制御信号を伝送でき、しかも工場というハードな環境に耐えられる強靱さを合わせ持つトロリーメーション接点伝送器を使って搬送台車をフレキシブルに制御する例をご提案します。●台車の集中監視・集中制御ができます。信号の双方向伝送ができるため、複数の台車の監視・制御が行えます。●伝送信号が変化しても誤動作しません。伝送信号が離線などで変化した場合、受信側でチェックできるため、万一データが変化しても誤動作せず、エラーの発生したアドレスのみを不動作とします。この時伝送エラーを表示しますが、他のアドレスは正常動作させ、再びエラーの発生したアドレスと正しく伝送できると伝送エラーを消灯させ自動的に復帰します。●台車の増減が簡単です。台車を追加したいときはTU（ターミナルユニット）・PC（プログラマブルコントローラ）・集電子を追加するだけ。信号線を追加する必要がないためごく簡単に台車の増加ができます。●搬送速度を速くできます。移動電路を信号線に使うため約200m/分（トロリールHSの場合300m/分）ものスピードで台車を移動させることも可能。キャブタイヤケーブルを使う場合に比べてはるかに効率的なラインが組めます。●制御信号伝送線の断線がありません。移動電路を信号線に使うため、キャブタイヤケーブルのような断線（断線場所がわからないことが多い）がありません。●メンテナンスが極めて容易です。通常の点検は集電子のチェックだけ。しかも集電子は走行3,000km（トロリーダクトの場合）の長寿命で交換もごく簡単です。●長いラインも組めます。MCU（マスターコントロールユニット）とTU（ターミナルユニット）の間の距離（信号線の長さ）は最長500mまで設定可能（信号線すべての総長は合計1kmまで）。長いラインもスッキリ組めます。●台車の行先を自由に指定できます。256接点もの信号を伝送できるため、台車をきめ細かく制御可能。行先の指定や待機位置の指定などが自由にできます。●信号線が少なく経済的です。たとえば128接点の信号を伝送する場合、キャブタイヤケーブルでは128＋1本の信号線が必要ですが、接点伝送器は2本だけで済み、大変経済的。メンテナンスもその分簡単になります。●シールド線を使わずに済みます。信号電圧が高いため、ノイズに極めて強く、制御信号伝送に固定電路を使う場合もツイストペア線などのシールド線は不要。経済的です。●移動電路を信号伝送線に使えます。エンドレスや乗り移りなどキャブタイヤケーブルが使いにくい複雑なラインも、移動電路を制御信号伝送線として使えるため簡単に組めます。4