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エクステリア外構照明 2024 35-36(36-37)

概要

  1. 特集
  2. エクステリア「美の方程式」
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建物とエクステリア建材、そして土地。その「間」を埋めてつなげるようにグリーンフローを配置する。エントランスやアプローチは動線を考えて、住む人より高い位置に枝葉が広がる樹木を配置する。新しく持ち込まれた印象を出さないように、自然に剪定作業を行い土地に馴染ませる。つなぎをつくる「間」。GreenFlowでつなぐ。建物・土地・エクステリアをGreenFlow(グリーンフロー/植栽)でつなぎの間をつくることにより、一体感が生まれます。さらに、テイストの異なったGreenFlowで計画的にゾーニングしてつなぎ、全体ではまとまり心地よく魅せることもできます。エクステリアに潤いをあたえるだけではなく、GreenFlowがポイントとなり、建物・土地・環境とも立体的に、美しくつなげてくれます。敷地を壁で完全に覆うのではなく、開口部もつくることで、ヌケ感ができ軽やかな印象に。建物や建材の「角」をグリーンフローで重ねるように隠すと、輪郭が消え、空間に広がりが生まれる。室内で過ごすことを想定し、気になる開口部はグリーンフローで隠す。程よくヌケ感が残る。際立たせ「魅せる」。抜け感と奥行きのバランスが生む、心地よい調和。敷地のすべてをクローズせずに、壁面などに開口部をつくることで、圧迫感を抑えて、抜け感を出すことができます。また、アプローチであれば、異なった石材をデザインやディテールを利用し、配置をすることでポイントをつくる。アンジュレーション(起伏)やGreenFlowでつなぎ、フォーカルポイント(注視点)をつくり、さらにフレームで空間をつなぎ浮遊感を出す。こうした仕掛けを施すことで一層際立たせ、魅せることができます。狭小であっても奥行き感が出て、単調な空間にはなりません。そして、GreenFlowをグリーンカーテンとして目隠しに使えば、いま多くの方から求められるステイホームガーデンに、快適な空間を創り出してくれます。窓やカーテンが開けられるくらしは、おうちで過ごす時間をより充実したものにしてくれることでしょう。ひとを基準に土地を読む。進化するエクステリア「美の方程式」。エクステリアオンラインセミナーダイジェスト本カタログ掲載のエクステリアをプランニングされた、グリーンクリエイターの小西範揚氏。氏が手掛ける圧倒的な迫力のエクステリアをつくるポイントをレクチャーしていただきました。※本稿は「エクステリアオンラインセミナー」の内容を 編集して構成しています。35
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グランドレベルをスペースごとに変える。そうすることで視線の高さも自然に変わり、景色が変わる。どこからも「美しく」。景色や時間軸に合わせプランニングし、3次元へ。どこから見ても美しく、楽しめる庭。そこには、長さや幅、グランドレベル(高さ)を変えるなど、ひとつの方程式があります。例えば、大きなコアスペースを、高低差や目線の違った小さなスペースでつなぐことによって、景色の見え方も変わり、人の回遊性が増します。空間構成を景色や時間軸に合わせてプランニングする。そのプランを基に、アプローチの向きなど、人の動線を平面に落とし込んでいったものを、庭という3次元の空間へ構築していくわけです。個性的なテクスチャーを照らすだけで、美しい立体的な陰影が生まれ、エクステリアの表情が豊かになる。空間をつくる「あかり」。演出し、意味をあたえる照明。空間を美しく演出すること、それがエクステリアにおける照明だと考えています。照明を防犯やモノを照らすあかりとしてだけではなく、「迎える・過ごす・眺める」を実現する手法として捉えています。ディテールが単調になりがちな建物には、影を映すなど照明で表情をつくり、GreenFlowはアッパー&フットライトなどでつなぎ、回遊できる空間をつくる。それぞれに役割を持たせたあかりで、GreenFlowをきれいな「森」として魅せる。表現したいものにあわせた照明の仕掛けをすることで、あかりは空間を美しく演出し、意味をあたえてくれます。シンプル&コンパクトな器具を選び、グリーンフローやエクステリア建材に忍ばせるように配灯。肌を魅せるのか揺れる葉を魅せるのかなど樹木の個性に合わせてライティングポイントを決め、器具位置を決定する。壁の表や裏にグリーンフローを配置したり、または壁を重ねたり。建材もさまざまな素材を組み合わせることで深みがでる。建材や建物で水平ラインを美しく。それに合わせてグリーンフローの高さを決め垂直方向をつくる。暮らしの中に緑を取り込む「小さな森のつくり方」と「MODEOFGARDEN」をブランド展開し福岡からトレンドを発信。戸建住宅の庭から街づくりの提案、プロダクトデザインまでココチイイ空間づくりの総合プロデュースを行う。庭の世界大会&ガーデニングショー2017ハウステンボス賞、グッドデザイン賞2008、2019、2021〜2023、インターナショナル・デザイン・アワード(IDA)金賞、ロンドンインターナショナルクリエイティブコンペティション(LICC)2023受賞、メーカー大賞等多数受賞。一般社団法人日本エクステリア設計協会(JEXA)理事。西日本短期大学非常勤講師。グリーンクリエイター小西範揚パナソニックエクステリアオフィシャルアドバイザー有限会社田主丸緑地建設株式会社estplus17グリーンクリエーター36

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