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環境計画支援 VR 27-28(28-29)

概要

  1. 公共施設(ホール)
  2. 公共施設(ミュージアム)
  1. 27
  2. 28

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公共施設(ホール)堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」は、2000席の大ホール、312席の小ホール、その他各種諸室を有する南大阪最大の文化施設。2019年10月に芸術文化の創造・交流・発信の拠点施設としてオープンした。建替前の堺市民会館は昭和40年に開館したもので、1395席のホールは南大阪でも最大であり、多くの市民に親しまれてきた。一方で、施設・設備が老朽化し、耐震性にも問題があったため、現代の舞台芸術に対応できる舞台装置等を有する新たな市民交流拠点として生まれ変わった。建替えにおいては周辺道路整備も併せて行われた。運用イメージの検討にVRが貢献。イメージ動画の配信によって、市民に親しみのある施設へ。堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」では、基本設計∼実施設計のフェーズでVRが活用された。新たな施設の景観検討を行うにあたり堺市が所有する3Dの広域データ上に新施設の配置を行うことで、広域的な景観検討や、南海高野線堺東駅や堺市役所からのアプローチの検討に活用された。施設内部空間の検討においては、2000席の客席を有する大ホールのイメージ把握、エントランスから大ホールまでのアプローチの確認、交流創作ガレリアと呼ばれる吹き抜け空間の意匠検討や屋上庭園からの眺望が確認された。 また、大ホールのオーケストラピットの稼働イメージ、小ホールにおける演目による舞台設置の変更イメージ、文化交流室の間仕切りによる活用イメージ等、運用時の検討も行われた。さらに、施工期間において、新たな施設イメージとそこに至るアプローチ動画をYouTubeにて発信することで、完成前から市民へのイメージ共有がなされ、竣工時から親しみのある施設とすることができた。屋上庭園交流創作ガレリア文化交流室の間仕切変更通常時とオーケストラピット利用時2000席の大ホール2000席の大ホールを有する施設の計画や、アプローチの検討にVRを活用。納入事例 堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」
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公共施設(ミュージアム)VRの活用で、施設の完成イメージのギャップや構想の不安点を解消。市民参加によるこれからのまちづくりには欠かせないツールに。納入事例 新居浜市 あかがねミュージアムの熟度を問わずすべての人が均一なイメージを持つことが可能となり、一方通行になりがちなコミュニケーションの解消に成功しました。地域の計画プロセスの中に市民の皆様が対等な立場として参入できる環境を整えるということは、これからのまちづくりにおける重要な要素だと思います。VRは、建物が完成した後も継続して中長期的に活用することができるため、そのようなまちづくりを推進する上で非常に効果的なツールであると言えます。内装イメージのシミュレーションにも活用。長期的な計画の中で、継続的に使っていけることも大きなメリット。このたびの「あかがねミュージアム」建設と、それに伴う駅周辺の整備には、市民の皆様の参加が不可欠でした。小学校区ごとという、比較的小さな単位で住民説明会を実施したことを含め、準備・構想段階において構築した人々のネットワークは、本施設づくりにおける大きな特徴のひとつです。説明会時には、画像を切り取って資料として用いたり、動線をセットしておきアニメーションで順序立てて見せたりと、プレゼンのシナリオに沿ってVRを活用しました。このような自由度の高さもVRの魅力ではないでしょうか。従来は、コンセプトやイメージを共有する手段として平面の写真や図面を用いるしかなく、個々のイメージにギャップが生じてしまうことが課題でしたが、VRを用いることで専門知識VRを活用し、自分の住む街について考える土壌を作る。「あかがねミュージアム」の構想を市民の皆様に説明するにあたり、VRは重要な役割を担いました。複雑な形状や、駅前のシンボルロードからの動的な目線、上空からの俯瞰視点など、外観構想における活用はもちろん、施設内の配置や内装の構想にも効果を発揮しました。施設内の配置や内装を考えるには、正確な空間イメージを頭の中に描く必要があります。今回、美術館内の展示構成や内装を検討時にVRを活用したことで、図面やパースでは把握しきれない空間の広がりや奥行きを体感的に把握することができ、より具体的なイメージを描くことができました。今後、施設内にオープンするカフェの内装を決定していく際にもVRを活用する予定です。地域の子どもたちによるデザインゲームなど、市民の皆様と共同でカフェ内の家具や什器の配置を検討していきます。ビジュアルを見て議論ができるVRは、外観構想はもちろん、施設内の美術館やカフェの内装検討にもVRを活用。新居浜市教育委員会事務局次長総合文化施設・美術館管理課長赤尾恭平様新居浜市美術館・総合文化施設主幹・教育普及係長菅春二様子どもたちや若い世代の方々と共に計画を推進していく上でも有効なツールになりえると思います。JR新居浜駅とあかがねミュージアムにいはまギャラリーあかがねミュージアム屋内ステージジ2015年7月、JR新居浜駅前に「あかがねミュージアム」(新居浜市総合文化施設・新居浜市美術館)が完成。構想から実に40年余の時間が費やされた本施設は、新居浜における芸術文化、そしてJR新居浜駅周辺整備の拠点となることが期待されている。美術館やホール、カフェなどを擁する本施設の構想は、地元住民との対話・検討を積み重ねながら具体化し、日建設計様が設計を担当。準備段階における展覧会やワークショップを通して構築してきた人々のネットワークが大きな特徴となっている。

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